美容室を開業してわずか数年で経営が苦しくなってしまうお店があります。

いつか自分の店を持ちたい、コツコツと資金を貯めてようやく実現した夢の舞台。スタートしたのもつかの間、すぐに大きな壁に直面してしまう厳しい現実があります。

開業の成功率を高めるための7項目を確実に準備し、大きな夢の実現へ確実な一歩を踏み出してください。

美容室の開業準備において検討すべき項目は以下のとおりです。

1. コンセプトを決める
2. 立地・物件さがし
3. 店舗内装業者選び
4. 美容ディーラーの検討
5. 具体的な資金計画づくり
6. 広告戦略
7. スタッフ採用

上記の項目をもれなく検討し、確実に準備を進めてください。

コンセプトは、店の価値を決める大事なものになります。

コンセプトづくりに必要な５項目

1. 流行にとらわれない　　流行はいつか消えてなくなるものです。
2. 顧客のニーズはあるか　お金を支払う価値があるかどうかを決めるのはお客様です。
3. ライバルから学ぶ　　　同業他店、特に同じ商圏のライバル店は何をどのように売っているか。
4. 業種・業態を考える　　業種・業態、組み合わせにより様々な可能性があります。
5. 情熱を注げるか　　　　上記1～4で考えた内容は本当にやりたいものですか。

上記の項目はゆっくり時間をかけて、何度も繰り返し検討し進めてください。

コンセプトを実現させるために、サブコンセプトが必要になります。

• 顧客コンセプト（誰に買ってもらうのか）　　　　ターゲットを決める
• 立地コンセプト（どこなら買ってもらえるか）　　立地条件を決める
• 接客コンセプト（どんなサービスを提供するか）　接客イメージを決める
• 店舗コンセプト（どんな雰囲気なら買うか）　　　店舗イメージを決める
• 広告コンセプト（どのように知ってもらうか）　　広告媒体を決める
• 価格コンセプト（いくらなら買うか）　　　　　　価格イメージを決める

美容室の開業でもっとも大切なテーマがこの「立地」と「物件」さがしです。

美容室の売上は、立地で6割が決まると言われています。

店舗物件は、一度決めたら簡単には変えられません。

また、希望する条件どおりの物件はそうそう見つかるものではありません。

最も大切なのは、物件に合わせて開業計画を柔軟に修正することです。

立地コンセプト・店舗コンセプトに照らし、以下の項目を検討してください。

1. 駅近く　　　街のイメージと駅乗降客数が売上につながるか
2. 路面店　　　人通りとターゲット
3. 地域調査　　ライバル店状況、昼と夜の人口
4. 目立つか　　看板設置場所、来店経路
5. 収支計算　　目標売上と借入額に対し、初期投資額と開業後の運営費用とのバランス

これらを検討し、投資に見合った利益を出せる店になるかどうかを見極めます。